シフトボードを任意のGoogleカレンダーと同期する方法(iOS限定)

人手不足が声高に叫ばれる平成最後の晩秋の日本列島。
一方の私、応募し続けること半年、面接を受けること32回、幾多の非圧迫面接を乗り越え、つい先日アルバイトの内定を獲得するに至りました。

たかがバイトごときでどうしてこんなにも時間がかかったのかはさておき、今回はシフト管理の話です。以前のバイトでは、シフトをGoogleカレンダーに直接入力することで他の予定と同様に管理していましたが、

  • 同じ内容を何度も入力するのが面倒
  • 給与計算が面倒

であることから、今回の就労を機にシフト管理アプリの導入に踏み切りました。

この種のアプリは複数種あるのですが、iOSAndroid両方でアプリが提供され(機種変しても安心)、かつWebカレンダーと連携可能なことから「シフトボード」を使っています。

シフトボードとは?

(かの悪名高き)リクルートが提供するシフト管理アプリです。

同じくリクルートがバイト先に提供するサービスであるAirシフトと連携するともっと便利らしいですがここでは割愛。
そして他のアプリには無い特有の機能として、シフトボードで入力した予定を本体カレンダー(iOSならiCloudカレンダー、AndroidならGoogleカレンダー)に反映させる機能があります。

f:id:bindeburg:20181201161248p:plain これについては次節で詳説します。

シフトボードに入力したシフトをGoogleカレンダーに反映させる

Androidでは…

シフトボード標準の機能でAndroidではGoogleカレンダーに反映できるのですが、実は反映させるカレンダーを選択できないというあまりに微妙な仕様になっています。そして時間がかかる。

さらにはシフトボードに読み込んだはずの本体カレンダーが全ては表示されないという謎仕様になっています。意味不明。
というわけでAndroid版の使用は諦めましょう。

iOSでは

iOSでは、iCloudカレンダーに「シフトボード」というカレンダーが新規作成されます。iCloudカレンダーへの反映は非常に迅速で十分使用に値する仕様となっています。
これをパブリックカレンダー化してWebcalでGoogleカレンダーに読み込ませることも可能ですが、同期が遅すぎるので断念。
そこでIFTTTを使います。

IFTTT

IFTTT

  • IFTTT
  • 仕事効率化
  • 無料

「IF this then that」というコンセプトがアプリ名の由来となるこのサービスを利用すると、様々なWebサービスを連携させることができます。 日本語版は提供されていませんが、平易な英語で書かれていますので使用にあたって特に困難はありません。 iCloudカレンダーからGoogleカレンダーへの反映には、Google公式が提供しているこのAppletを使用します。

ifttt.com

他の連携方法と違いシフトを反映させるカレンダーを選べるのが大きな魅力。 iCloud側で「シフトボード」を選択し、Google側では反映させたいカレンダーを選択します。

f:id:bindeburg:20181201164533p:plain

シフトボードに新規シフトを入力し次第、即時にIFTTTが作動しGoogleカレンダー上に反映されます。
これにて一件落着。

欠点

しかし一つだけ欠点があります。
それは、シフトボード上のカレンダーでは、シフトボードに入力したシフトとシフトボードから反映させたシフトが両方表示される。つまり、シフトが二重に表示されるのです。
まあ、シフトボード上では入力したシフトが強調して表示されるのでそこまで気にはなりませんが。

おわり

以上、シフトボードに入力したシフトを任意のGoogleカレンダーに反映させる方法でした。
しかし、Android版では反映されるカレンダーがどのようなアルゴリズムで選択されているのか謎です。

『バイオリン 500年の物語』に登場した作曲家の肖像画一覧

平成29(2017)年7月23日にEテレで放送された『クラシック音楽館 バイオリン 500年の物語』の録画をようやく見ました。劇中に、バロックからショスタコーヴィチまでのヴァイオリン作品で有名な作曲家の肖像画が時系列に並べられるシーンが数度あったので、ふと思い立って肖像画で登場した作曲家を一覧にしてみました。
 
いざまとめてみると、ヴァイオリンと関係薄そうなファリネッリがいたり、シュターミッツ親子の肖像画が時系列に逆になってたりとNHKの仕事ずいぶんと雑じゃねえかと......。個人的には一番の推しの作曲家コルンゴルトを写真だけでも放映していただけたので十分満足ですが。
あと、シュターミッツ以前の作曲家の作品と名前は知っていても肖像画は意外と知らないもので特定するのに少々手間取ってしまったあたり勉強不足を痛感しましたね。
 
 
 
 
以下、ショスタコーヴィチから番組中とは逆順に一覧となっています。後で気が向いたら解説付け加えます。
 
 
 
(Дмитрий Шостакович, 1906 - 1975)

http://music.r45.ru/img/2001/Image5.JPG

 
 
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト
(Erich Wolfgang Korngold, 1897 - 1957)

f:id:JH1TIX:20180126002208p:plain

 
セルゲイ・プロコフィエフ
(Sergei Prokofiev, 1891 - 1953)

f:id:JH1TIX:20180126002238p:plain

 
カロル・シマノフスキ
(Karol Szymanowski , 1882 - 1937)

f:id:JH1TIX:20180126003053p:plain

 
(Bartók Béla, 1881 - 1945)

f:id:JH1TIX:20180126003132p:plain

 
フリッツ・クライスラー
(Fritz Kreisler, 1875 - 1962)

f:id:JH1TIX:20180126003204p:plain

 
モーリス・ラヴェル
(Maurice Ravel, 1875 - 1937)

f:id:JH1TIX:20180126003224p:plain

 
ジャン・シベリウス
(Jean Sibelius, 1865 - 1957)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174945.jpg

 
アレクサンドル・グラズノフ
(Alexandre Glazunov, 1865 - 1936)
 
(Claude Debussy, 1862 - 1918)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825175028.jpg

 
エドワード・エルガー
(Edward Elgar, 1857 - 1934)

https://www.singers.com/people/images/EdwardElgar.jpg

 
(Pablo de Sarasate, 1844 - 1908)

https://i.pinimg.com/originals/1c/a0/55/1ca055cd310002203a43aef8105ffff8.jpg

 
アントニン・ドヴォルザーク
( Antonín Dvořák, 1841 - 1904)

http://antonin-dvorak.nm.cz/admin/files/Image/dvorak01.jpg

 
(Пётр Ильич Чайковский, 1840 - 1893)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825175022.jpg

 
マックス・ブルッフ
(Max Bruch, 1838 - 1920)

https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=278x10000:format=jpg/path/sa218b2eb9106b63c/image/i04a4595e6f9d68b0/version/1491517685/max-bruch-komponist.jpg

 
(Camille Saint-Saëns, 1835 - 1921)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174925.jpg

 
(Henryk Wieniawski, 1835 - 1880)

https://www.fredvogels.nl/images/albums/Henryk%20Wieniawski.jpg

 
(Johannes Brahms, 1833 - 1897)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174816.jpg

 
アンリ・ヴュータン
(Henri Vieuxtemps, 1820 - 1881)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174839.jpg

 
(Robert Schumann,  1810 - 1856)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825205846.jpg

 
フェリックス・メンデルスゾーン
(Felix Mendelssohn, 1809 - 1847)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174952.jpg

 
(Franz Schubert, 1797 - 1828)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174932.jpg

(Louis Spohr, 1784 - 1859)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174823.jpg

 
ニコロ・パガニーニ
(Niccolò Paganini, 1782 - 1840)

https://kyleundercover.files.wordpress.com/2013/04/paganini.jpg

 
(Ludwig van Beethoven, 1770 - 1827)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825175008.jpg

 
ヴォルフガング・アマデウスモーツァルト

http://www.worldfolksong.com/classical/common/img/mozart101.jpg

 

ジョヴァンニ・バティスタヴィオッティ 

(Giovanni Battista Viotti, 1755 - 1824)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825175000.jpg

 

 ヨハン・ヴェンツェル・シュターミッツ

(Johann Wenzel Stamitz, 1717 - 1757)

http://1.bp.blogspot.com/-qw5ew-q9Z7I/UKm3Xdge58I/AAAAAAAACrM/2Q_lW-hvg7k/s1600/Johann+Stamitz.jpg

 

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン

 (Franz Joseph Haydn, 1732 - 1809)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174809.jpg

 

カール・シュターミッツ

(Carl Stamitz, 1745 - 1801)

https://images1.houstonpress.com/imager/u/original/6388319/carlstamitz.jpg

 

ジャン=ジョゼフ・ド・モンドンヴィル

(Jean-Joseph de Mondonville, 1711 - 1772)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174850.jpg

 

ヨハン・ゲオルク・ピゼンデル

(Johann Georg Pisendel, 1687 - 1755)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825205840.jpg

 

ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル

(Georg Friedrich Händel, 1685 - 1759)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174905.jpg

 

ドメニコ・スカルラッティ

(Domenico Scarlatti, 1685 - 1757)

 

 

ヨハン・セバスティアン・バッハ

(Johann Sebastian Bach, 1685 -  1750)

https://s-i.huffpost.com/gen/1165842/images/o-JOHANN-SEBASTIAN-BACH-facebook.jpg

 

 

ゲオルク・フィリップ・テレマン

(Georg Philipp Telemann, 1681 - 1767)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825175015.jpg

 

アントニオ・ヴィヴァルディ

(Antonio Vivaldi, 1678 - 1741)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174939.jpg

 

ジョヴァンニ・バッティスタ・ボノンチーニ

(Giovanni Battista Bononcini, 1670 - 1747)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825174857.png

 

 

アルカンジェロ・コレッリ

(Arcangelo Corelli, 1653 - 1713)

https://www.pianostreet.com/search/images_tn/composers/corelli.jpg

 

 ジュゼッペ・トレッリ

(Giuseppe Torelli, 1658 - 1709)

 

ジャン=バティスト・リュリ

(Jean-Baptiste Lully, 1632 - 1687)

https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/b/bindeburg/20180825/20180825161354.png

 

 ファリネッリ

(Farinelli, 1705 - 1782)

https://media.gettyimages.com/photos/circa-1735-the-italian-opera-singer-and-castrasti-farinelli-also-as-picture-id51242058?k=6&m=51242058&s=612x612&w=0&h=chOekEAmajM8prP-MG-Xao8fpevyEOR1P9YTaZpyA6E=

 

クラウディオ・モンテヴェルディ

(Claudio Monteverdi, 1567 - 1643)
 

稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~13日目~

13日目 博多→熊本→鹿児島中央(移動距離 309.4km)

 

1. 博多→熊本

当初の予定は6時に博多出発でしたが、ホテルの朝食(7:00~)が無料というのと、西日本に来てから思った以上に疲労が溜まっていることもあり、出発を遅らせました。

昨晩はムクドリの大合唱だった筑紫口の街路樹は今度は大音量の蝉時雨。

福岡はいろいろと騒がしいものです。

 

博多7:33発 2129M 鹿児島本線 普通 荒木行きに乗車。

 

博多から10分も行くと田畑が車窓に見え始めます。

この付近は水城や大宰府政庁跡(←漢字が紛らわしい)、太宰府天満宮といった歴史的見所が盛りだくさん。

二日市で下車して寄り道することも考えましたが、9月に所用で再び博多に来るのでまたの機会にお預けとします。

 

列車は一旦佐賀県に入り、鳥栖駅で4221M快速 大牟田行きに乗り換え。

筑後川を渡ると再び福岡県へと戻りますが、川の両岸での光景のコントラストが河川以上に県境の存在感を際立たせます。

 

終点大牟田で途中下車します。

大牟田駅にはあちこちに三池炭鉱観光の宣伝が見られます。

そういえば世界遺産になっていましたね。

世界遺産というと、知床や屋久島のような大自然、京都や奈良のような伝統的建造物といったものが連想されるせいかこのような遺産はいまいち目立たない印象があります。三池炭鉱は「明治日本の産業革命遺産」を構成する要素の1つですが、これには萩や鹿児島、長崎さらには釜石や伊豆など広範囲に点在しており、すべて観光するのも一苦労な遺産です。

 

乗り換えのついでの途中下車ですので観光なんぞする時間はありませんから、改札外のファミリーマートで飲み物とお菓子を調達して次の列車に乗り込みます。

大牟田鹿児島本線 普通 八代行きに乗車。

荒尾をすぎると車窓はすっかり田園風景に。

 

 

地震からまだ4ヶ月の熊本に到着。

中に入れないことは承知で熊本城へと向かいます。

 

2. 熊本→吉松→鹿児島中央

特急の廃止に伴い運行開始されたやたらと通過する肥薩線快速人吉行きに乗車。

 

 

【今日の旅路】

博多→(2129M 鹿児島本線 普通 荒木行き)→鳥栖→(4221M 鹿児島本線 快速 大牟田行き)→大牟田→()→熊本→()→人吉→()→吉松→()→鹿児島→()→鹿児島中央


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稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~12日目~

12日目 小倉→宇佐→大分→夜明→田川後藤寺→博多 (移動距離 )
 

 

1. 小倉→宇佐

例の怪しいホテルを早朝とっとと脱出します。

いつもの調子で5時に外に出ると、まだ日が昇りきっておらず、まるで秋のような気分。

ずいぶんと西へ来たものだなあと東国の人間並の感想を抱いてしまうものです。

 

小倉駅より日豊本線始発の2521M 宇佐行きに乗車。

(以後、個人的な趣向の問題により、宇佐は"USA"と表記させていただきます。)

祝日朝なせいか徹夜明けとおぼしき人がちらほら。

 

車窓は住宅街から郊外型商業施設、そして田園風景と典型的な都市郊外の遷移を見せ、大分県に入るとすっかり一面の田園風景となります。

小倉より朝日が差し込む東九州を列車はひたら南へ1時間半、6:59USAに到着です。

 

USA駅はUSA市の外れにあるため周囲は小さな住宅街と田園地帯。

アメリカ国旗を模した駅名標のデザインが一時期話題となりましたね。

観光パンフレットも明らかに星条旗を意識しています。

 

改札口で下車印を押してもらおうとすると、

「ひええ随分といっぱいだねえ。もう自分で押しちゃいな。」

と言われ、自分で押すことに。

この旅の後半で何度も味わってきた西の人間の温かさに助けられる旅路です。

 

ここからはバスで宇佐神宮へと向かいます。

「宇佐八幡」バス停までは宇佐駅から240円です。

駅前にポツンとあるバス停。

 

2. 宇佐神宮

宇佐神宮へは駅から7分ほど。乗客は私と同じく宇佐神宮を目指す若者と計2名でした。

(めっちゃ逆光)

 

 

最初の鳥居をくぐって左手には蒸気機関車、正面には紀元2600年記念に建立された神武天皇東征顕彰碑があります。

橋を渡ると2番めの鳥居が見えます。

 

 

手水舎で清めた後いよいよ本殿へと参道を進みます。

 

手水舎の先には、俗世とは一線を画した荘厳な世界が。

 

深い緑の中に身も投じつつ、まずは下宮へ。

 

下宮本殿の写真は残念ながら用意していませんが、左から順に一之御殿、二之御殿、三之御殿と三神が祀られており、参拝するのが習わし。

御祭神はそれぞれ八幡大神(応神天皇)、比売大神、神功皇后となっています。

これは上宮も同じです。

参拝作法は出雲大社と同じく「二礼四拍一礼」、この2社を旅程に組み込んだのは個人的な関心もさながらこの共通点にもあります。

昔は、庶民は下宮しか参拝できずこちらが広く信仰を集めていたようです。

 

続いて上宮へ。

 

こちらの社殿は国宝さながら非常に立派。格式の高さを感じます。

お守りやおみくじもこちらで授かることができます。

 

御祭神の比売大神や応神天皇神功皇后については語りこと多々あるのですが、旅行記としては相応しくないので割愛させていただきます。

 

上宮からは南大門へと出れますが、この南大門へと向かう階段の真下にはバリアフリーのためのモノレールが設置されています。

 

南大門を抜けるとそこには絵に描いたような日本の田舎が広がっています。

広がる田畑を見渡しながらある種の開放感が感じられました。一方で、境内では多くのもので溢れかえっていたかのような都会的なものが感じられたような、そんな気がします。

充溢していたのは生い茂る木々であったのか、それともそこに棲まう神々であったのか、積年の人々の信仰なのか。

 

 さて、もう一度下宮に向かうと、鮮やかな朱色と木々の緑とのコントラストが真夏の宇佐を美しく彩っています。

 

続いて境内を散策。

 

宇佐神宮が歴史の教科書で登場する唯一の機会と言ってもいいものが、和気清麻呂を中心に繰り広げられた宇佐八幡宮神託事件だと思われます。

その当時、御祭神である八幡大神は、現在上宮が所在するところではなく、大尾神社が所在するところに御鎮座されていたらしいので、そちらにもお参りします。

 

上宮・下宮への参道途中にある案内。

 

入り口の狛犬

 

こちらも参拝される方は少ないようで、整備も行き届いていない様子。

 

階段を真っ直ぐ突き進むと東郷平八郎の揮毫による和気清麻呂の顕彰碑が見えます。

 

案内に従い大尾神社へ。

人もあまり立ち入らない道を進む大尾神社への道中、娘一人の家族連れと一緒だったのですが、『千と千尋の神隠し』の家族構成に似通っていたもので、いつ神隠しに遭うか非常に心配でした。

 

和気清麻呂を祀る護王神社にも参拝。

 

宇佐神宮への境内へと戻る途中の風景。

 

時間もあったので、隼人の首を葬ったとされる凶首塚古墳へ。

訪れる人が少ないらしく道中草が生い茂っていました。

 

文化財の埋まる由緒ある土地ならではといった工事件名板でしょうか。

 

古墳へと向かう途中、このような看板がありましたが、坂の途中で神宮の方を見ると、見事まっすぐに呉橋へと道が向かっており、圧巻の光景です。

 

バスで宇佐駅へと戻ると、日豊本線は線路内人立ち入りの影響で30分遅れとのこと。

本来の予定では、バスから電車への乗り換え時間が2分ほどしかなく、可否が問われるレベルの計画でしたが、今回は遅延に助けられる形となりました。

星条旗インスパイアではない駅名票もありました。

 

ちょうど30分遅れで到着した定刻10:57宇佐発 ソニック11号 大分行きに乗車。

車掌さんに導かれて下車した子どもたち-子どもたちだけでの帰省だったのでしょう-が祖父母とホームで再会していた光景が非常に心にしみました。

なにせ、私の両親、同じ小学校の学区内出身で私自身も祖父母と同居しているため、そもそも帰省という概念すらありませんから、こういった光景には一種の憧憬があるもので。

乗車したソニックはもちろん満席。

そこまで長時間の乗車ではありませんから、これぐらい立っていてもどうってことありません。

停車駅を重ねるごとに帰省客を徐々に降ろし、別府駅で観光客を多く降ろすと、自由席にも空席が出始めます。

一応座りましたが、別府からたったの10分でもう大分駅に到着です。

駅とそれに隣接する複合商業施設によって形成されるJRおおいたシティは、夏休みと帰省と相まって大賑わい。中心駅のもつ外部性はやはり凄いものです。

最近は地方でも、単純に「北口」「南口」とするのではなく、独自の名称をつけるのが流行っているようで大分もご多分に漏れず。一応、方角も併記されているのがよそ者には親切な限りです。

 

駅ビルの屋上には子どもたちが乗車できるミニトレインだけでなく、鉄道神社なる施設もあります。

旅の無事を祈願してきちんとお参りしました。

 

大分からは久大本線 普通 豊後森行きに乗車。

熊本地震前に作成した当初案では豊肥本線も利用する予定でしたが叶わず。

不通となっている豊肥本線の早期全線復旧が望まれます。

 

イマイチ書くことが思い浮かばないのでこの区間に関する記述はしませんが、由布院駅前後で見える由布岳の眺めは素晴らしいものです。

豊後森駅着。

 

 

 3. 宇佐→大分

 

 

4. 大分→日田→田川後藤寺

 

 

5. 田川後藤寺新飯塚→博多

 

 

【今日の旅路】

小倉→()→宇佐→大分→豊後森→日田→夜明→田川後藤寺新飯塚→博多

 
f:id:einehoheBr:20160813114138j:image

 

 

稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~11日目~

11日目 松江→出雲市→下関→小倉 (移動距離 337.2km)

 

1. 松江から出雲大社

5時半に起床。

ちょっと疲れが残っているかなという気もしますが、まっすぐ松江駅へ。

125D 山陰本線 普通 出雲市行きに乗車。

電化区間なのに気動車

朝ですので通勤・通学客も乗せは降ろしを繰り返して40分ほどで出雲市駅に到着。

 

出雲市駅からは7:45発のバスで出雲大社へ向かいます。

駅から本門前までは500円で20分ほど。

ポケモンGO配信初日に禁止を発表した出雲大社ですが、『ポケモンGo』と明記した上での禁止掲示がありました。

一応、以下のように出雲大社内での撮影・取材の注意は大社の許可が必要とのことなので写真の掲載はこの場では控えさせていただきます。

撮影について

 

参道を真っ直ぐ進み拝殿、本殿の順に参拝したのち本殿周囲の末社を巡ります。

ちょうど私が参拝した時間は、日供祭の時間と被り、珍しいものを目にすることができました。

大社ではあちこちにウサギのオブジェも多く見られます。詳細は以下をご参考ください。

うさぎたち

 

大社の勢溜の大鳥居前には、島根県内の初の出店であるスターバックスがあります。

 

次に稲佐の浜に向かいます。

”青”が非常に美しく映えており、海風と相まって盛夏を全身で感じられます。

 

徒歩で大社の参道へ。一畑電車出雲市駅へと戻ります。

発車すると、女性のアテンダントの方がまばらな乗客一人ひとり声をかけ、一畑電車グッズの宣伝をしていましたが、金欠のため購入は断念。結構推してきましたので、ついつい買ってしまいそうになります。

ワンマン運転ですが、その女性アテンダントの方が車内アナウンスを行っていました。

出雲大社前駅から出雲市駅へは、川跡駅での乗り換え1回を挟み25分ほど。

ここからひたすらに山陰本線を西へ向かいます。

 

11:36出雲市発 特急スーパーおき3号 新山口行きに乗車。

2両の列車ですのでこれは危ないと思い指定席を取っておいて大正解。

指定席も自由席も満席で、立ち客も出るほどでした。

 

出雲市から先の山陰本線は海岸線に沿いつつ下関へと線路が引かれているので、車窓は大変素晴らしいです。

折居~三保三隅

 

13:22益田着。

県内といいつつも横に細長いので時間がかかります。

 

13:27益田発 1571D 山陰本線 普通 長門市行きに乗車。

帰省客とみられる家族連れを多く乗せた1両編成の気動車は満員。

こんな景色も夏休みならではいったところでしょうか。

私としてはこの旅で何度も見ている光景ですので段々と新鮮味がなくなってきてはいます。

 

益田~戸田小浜

 

途中の飯井駅からの眺め。

 

山陰に入ってから車窓に茶色の瓦が多く見えたので、気になり調べた所、島根県の石見地方で生産される石州瓦という瓦とのこと。

全国津々浦々と旅すると、植生や言葉、住居の違いも観察でき楽しいものです。

 

東萩~萩

阿武川を渡る。奥には萩城のある指月山。

 

15:18長門着。

4分後発車の971D 山陰本線 普通 小串行きに乗車。

今回の山陰の乗り換えは乗り換え時間が少なく改札を出れないのが非常に残念です。

 

難読駅として有名な特牛駅

 

16:34小串着。

16:38小串発 883D 山陰本線 普通 下関行きに乗車。

下関までもう少し。

 

17:27 下関着。

いよいよ本州も最後です。

 

一度改札外に出てコンビニで軽食を購入。

下関は2度目ですが改札外に出るのはこれが初めて。

大丸が下関にもあるのがちょっと意外でした。

 

定刻17:52下関発 5531M 日豊本線直通 中津行きに乗車しようとしますが、九州内で遅延があったらしく、10分ほど遅延。

今日の宿泊地は小倉ですので、そこまで焦る必要もありませんから気長に列車を待ちます。

 

国内初の海底トンネルである下りの関門トンネルを抜けるとそこは九州。

旅もいよいよ終盤です。

門司駅で途中下車。

 

門司駅周辺をぶらり。

北口の煉瓦建築の周辺はどうやらポケスポット密集地らしくこんな掲示が。

 

関門海峡を望む。

 

南口にあった看板が古めかしいミスド

 

個人的に門司はもう少し栄えている印象だったのですが、関門トンネル開通前の門司駅は現在の門司港駅で、区役所もそちらにありますから、門司の中心は門司港なのでしょう。貨物線を再利用した門司港レトロ観光線や関門橋を見下ろせるめかり公園など機会があれば門司港は是非とも訪れたいです。

 

一通り散策した後小倉へ。

 

改札出る前に7・8番線ホームでかしわそば(¥370)をいただきます。

 

改札を出るとちょうど今日まで北方領土の展示が駅コンコースで行われていたらしく、納沙布岬以来のエリカちゃんとの再会を果たします。旅は道連れといったところでしょうか。

 

さて、一路ホテルへと向かうのですが、安いホテルなだけあって、周囲は風俗街で、ホテルに向かう途中客引きに声をかけられるは、ホテル内の照明は暗いはで、暗雲立ち込めます。ちょっと気になって客室でググると心霊話も……

まあ、私、霊感もなく鈍感な人間ですのでそんなことは気にせず、とっととシャワーを浴びてベッドイン。

何も起きないことに期待をして今日のところはおやすみなさい。

 

 

【今日の旅路】

松江 6:42→(125D 山陰本線 普通 出雲市行き)→7:22 出雲市 7:45→(一畑バス)→出雲大社出雲大社前 10:17→(一畑電車 大社線 川跡行き)10:28 川跡 10:31→(一畑電車 北松江線 電鉄出雲市行き)→10:42 電鉄出雲市出雲市 11:36→(特急スーパーおき3号 新山口行き)→13:22 益田 13:27→(1571D 山陰本線 普通 長門市行き)→15:18 長門市 15:22→(971D 山陰本線 普通 小串行き)→16:34 小串 16:38→(883D 山陰本線 普通 下関行き)→17:27 下関 17:52(10分ほど遅れ)→(5531M 日豊本線直通 中津行き)→ 17:59 門司 18:36→(4139M 鹿児島本線 準快速 大牟田行き)→18:42 小倉


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稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~10日目~

10日目 姫路→岡山→津山→鳥取→松江(移動距離 339.1km)

1.姫路→岡山→津山

 5時に起床。

やはり昨日あれだけ歩きましたので、起きると足の筋肉痛がじんじんと。

荷物を整え、姫路駅へ。

 

7:25姫路発 山陽本線 播州赤穂行きに乗車。

通勤客や部活動へ向かう中高生を徐々に拾っていき、相生で一通り降りた後、また乗客が増えていき、いつの間にか播州赤穂に到着。

播州赤穂までは1時間ちょっと。

 

乗り換えに少し時間があったので途中下車。

観光案内所もまだ開いていない時間ですので、特にこれといった情報収集もできず、駅前のセブンイレブンで朝食を購入して、駅へと戻ります。

写真に撮りそこねましたが、忠臣蔵が故郷なだけあって、忠臣蔵推しは凄まじいです。

 

1905M 赤穂線 普通 岡山行きに乗車。

車両は117系。無事に海側窓際の席に座れましたが、前日の過労のせいか眠気に襲われます。

備前片上を過ぎた頃に一度目を閉じて、再び目を開けた時にはもう東岡山

やはり頑張り過ぎると翌日に響いてしまいます。

 

列車は岡山駅に8:29着。

起きて2時間近く経ちましたが、やはり昨日の疲れが体に残っているので、コーヒーでも一杯飲もうかと駅に併設されているマクドナルドに立ち寄ります。

のほほんとiPhone片手にコーヒーを嗜んでいると意外と時間は過ぎ去ってしまうもので、当初予定していた8:44岡山発の津山線を逃してしまいます。

鳥取まで向かう上ではなんの問題も無いのですが、津山での観光時間が無くなってしまったのが残念な限りです。岡山での残りの1時間は駅周辺をぶら~りとして過ごしましたが、岡山の見どころは駅から離れたところに多くあるために特にこれといったものはありませんでした。

 

9:42岡山発 3934D 津山線 快速ことぶき 津山行きに乗車。

岡山を出発した時点で列車は満員。

スーツ姿の乗客やスーツケースを抱えた乗客、時刻表を片手に持った乗客等、さまざまな乗客がいましたのでもしかしたら夏休みがゆえの混雑なのかもしれません。

 

少し早めにホームに着いたのが吉と出て無事に終点の津山までボックス席を確保できました。しかし、リラックスしすぎたせいかまたしても睡魔に襲われます。もう2度とあんな無理はしません。

 

列車は1時間ちょっと終点の津山駅へ。

 

本来乗る予定で一本前の列車に乗れれば、平成28年4月にオープンした「津山まなびの鉄道館」に寄ろうとも思ったのですが十分な時間がなく断念。

駅周辺をぶら~り散策しました。

とはいっても人口10万にもみたない地方都市の駅周辺。これといった見ものは何もありません(と言い切っては失礼か…)。

橋の上から川を望む。

 
2. 津山→鳥取→米子→松江

駅に戻り11:35津山発 678D 因美線 普通 智頭行きに乗車。

 

いよいよ中国山地越えです。

JR西の特技が必殺徐行が各所で遺憾なく発揮されました。

とはいえ車窓はなかなかの見応え。

夏の田舎をのんびり進むローカル線の姿には、なんといいましょうか、原風景のようなそんな安心感をもらえます。

 

12:43 智頭着。

ここで636D 因美線 普通 鳥取行きに乗り換え。

車両は智頭急行車でした。

 

こんな田舎町にもJR西の酔客ホーム落下防止ベンチが。

 

特急列車も走る区間ですから智頭より先では必殺徐行はありませんでした。

郡家駅からは多くの高校生を乗せ1時間もせずに鳥取駅に到着。

 

砂丘の町、そして鳥取県名探偵コナンの作者の出身地ということもあり駅にはこんな砂像が。

 

そして列車も。

 

こんなにヤツがいたら事件でも起きそうなものですが、今回は無事何事もありませんでした。

鳥取駅からは14:02発 3427D 山陰本線 快速とっとりライナー 米子行きに乗車。

帰省客と観光客で列車は満員。

せっかく駅弁を買ったのですが座れないと食べれませんから我慢我慢。

運転席後ろに立って景色を眺めます。

 

途中、湖山池(日本最大の”池”)が車窓に見えたとき近くにいた親子が、

子「ママ、あれ海?」

母「いや湖じゃない?」

というやりとりをしていたのが印象的でした。

 

途中倉吉で乗客が一通り降り、ボックス席に座れたのはよかったものの三朝温泉帰りの乗客がそれ以上に乗車し車内は相変わらずの満員。

駅弁を食べようとしたのですが、ボックス席の他3席が温泉帰りの女子大生で埋まってしまったので断念します。

 

進行方向右手の日本海と、左手の大山の山麓が車窓に繰り広げるられる中、列車は山陰本線を西へ山陰のど真ん中に位置する都市米子へと向かいます。

途中停車した浦安駅を見て「新浦安→浦安のマルス券発行してみたいなあ」などと次の旅への想像を膨らませてしまいます。

意外と距離があるもので鳥取駅から2時間以上。

16:19米子駅着です。

すぐに乗り換えれば今日の目的地である松江に早く着けるのですが、せっかくですし下車印が欲しいというのと、鳥取駅で買った駅弁をまだ食べれていないので、途中下車して用を済ませます。

 

鳥取駅 かに寿し (¥1080)

 

米子駅の待合室は特急待ちの乗客でいっぱいでした。

地方都市ではよく見かける光景かなと思います。

 

米子17:09発 143D 山陰本線 普通 出雲市行きに乗車。

(写真撮り忘れた)

米子と安来との駅間距離が8km近くあるのが意外。

進行方向右手に中海が見えそうで見えず、見える区間は1箇所だったかなと思います。

30分ほどで松江駅着。

 

荷物置きがてら、予約したホテルにチェックインしに行くと、いかにもスポーツプレイヤーな女子中高生が多く並んでいました。

松江でホテルを予約する際も意外と空室が少なく、何かあるのかなあと思ってフロントの方に聞いてみるとインターハイがちょうど今日からある様子。

コインランドリーの使用の際に混雑しないか不安ですが、荷物を置いて市内観光に向かいます。

レンタサイクルできるスポットは市内にいくつかあるのですが、時間も遅いせいか営業しているのが一畑電車松江しんじ湖温泉駅しかなく、2kmほど歩きます。

レンタル料はアシスト無しの一般車で300円/日。

まずは、松江城へと向かいます。

ちょうど天守閣の入城時間も過ぎてしまっていたのですが本丸には入れたのでそれで十分。現代の高層ビルに比べればそれは小規模ですが、幾多の時代をくり抜けてきた現存天守の放つ威容は一概には表現できないものです。

 

お堀に映る島根県庁。

 

日もいい感じに沈んできました。

夕日を見に宍道湖へと漕ぎ進めます。

白潟公園には多くの観光客でいっぱい。

湖に向けてガラス張りの島根県立美術館の壁に映る夕日を狙うご高齢の写真愛好家の方や、湖岸のオブジェで戯れる子どもたち、座って夕日を眺めるカップルと、心癒される光景がそこにはありました。

私も夕日を眺めていたら自然と目に涙が…

この旅も稚内より始まってここまで来たのかなと思うとある種の感動がありますが、枕崎まではまだまだありますので、ここで泣いてはいけません。

 

日が完全に沈むとともにホテルへ戻りました。

この2日来た衣類を見ると汗で変色していたので洗濯しようと、ホテル内のコインランドリーに向かいますが、やはりインターハイの高校生でいっぱいで結構待ちました。

おかげ様で就寝は23時になってしまい、先日と今日の疲れが取れるか心配な限りです。

 

明日は出雲大社に参拝ののち一気に九州へ。

長年行きたいと思っていたところですので楽しみです。

 

 

【今日の旅路】

姫路 7:25→(943M 赤穂線 普通 播州赤穂行き)→7:34 播州赤穂 8:00→(1905M 赤穂線 普通 岡山行き)→8:29 岡山 9:42→ (3934D 津山線 快速ことぶき 津山行き) →10:50  津山 11:35→ (678D 因美線 普通 智頭行き)→12:43 智頭 12:56→(636D 因美線 普通 鳥取行き)→13:43 鳥取 14:02→(3427D 山陰本線 快速とっとりライナー 米子行き)→16:19 米子 17:09→(143D 山陰本線 普通 出雲市行き)→17:40 松江


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稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~9日目~

9日目 富山→金沢→京都→神戸→姫路(移動距離 414.1km)

 

1. 富山→金沢

 前日にワインを飲んでしまったため起きれるか不安でしたが無事5時に起床。

コンビニで朝食を確保した後、富山駅へと向かいます。

 

コンビニでは富山名物「ますの寿司」を見つけてしまったので思わず購入。こんなところにも地域性があるとは。
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富山からは新幹線で金沢へと向かうのですが、富山→金沢の自由席特急券は¥1840な一方、富山→新高岡と新高岡→金沢はそれぞれ¥860で計¥1720と分割した方が安くなります。

もちろん、厳しい懐具合と下車印欲しさから迷わず後者を選択しました。

 

7:25富山始発 北陸新幹線 つるぎ705号 金沢行きに乗車。

 

7:34新高岡着。ここで25分ほど時間を潰します。

新幹線改札から少し離れた城端線ホームや駅舎周辺をぶらついているうちに20分なぞあっという間に経過。

8:00新高岡発 北陸新幹線 つるぎ707号で今日の観光の目玉金沢へ向かいます。

 

金沢には8:13着。

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私にとっては5年ぶりの金沢なのですが、兼六園口(南口)のが当時と比べるとかなり色褪せています。

  

金沢の見どころの多くは金沢駅から少し離れており、徒歩での観光は厳しいものがあります。高密度に運行されている路線・周遊バスでもいいのですが、1日¥200と非常に廉価なレンタサイクルで真夏の日差しを浴びながらの移動を敢えて選んでみました。

 

金沢のレンタサイクル「まちのり」は、市内あちこちにスポットがあり、どこでも貸出・返却が可能という非常に便利なシステムになっています。

詳しい使い方は以下のサイトをご参照ください。

金沢レンタサイクル「まちのり」

 

金沢市内は想像以上に外国人観光客、それも欧米系の方が多く、レンタサイクルを旅行されている方も多くいました。しかし、私の次に機械を操作していたカップル(言葉から察するにロシアではないスラヴ系)がなにやら困っている様子。覗いてみると電話番号の入力で足止めを食らっていたようで、思わず後ろからテキトーに番号を入力してあげたところ問題は解決。自分が海外で多くの現地の方に助けていただいた経験からかこういうときは自然と体が動いてしまいます。

金沢のレンタサイクルは、利用登録時に電話番号が必須なのですが、いざ自分たちが海外に行くとき現地の電話番号を取得する人は相当少ないことを鑑みると、外国人観光客には使いづらいことが想像つくのではないでしょうか?

連絡手段として必要なのはわかりますが、このようなところでも利便性の向上を図っていただきたいものです。

 

さあ自転車に乗って観光開始です。

兼六園21世紀美術館は5年前にも行ったので、今回は茶屋街や町並みを中心に巡りました。

 

東茶屋街

町並みも綺麗に整備され店舗も充実しています。

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西茶屋街。

東に比べるともの淋しい印象です。

 

さすがに炎天下の中3時間も自転車を漕ぎ続けましたから発汗量も尋常ではありません。清涼飲料を計3Lは飲み干したかと思います。

 

2. 金沢→京都→神戸

金沢駅には30分前に到着。

早めに入場しますが、ここでトラブル発生!

新幹線との乗り継ぎ割引で購入した京都までの特急券が見当たりません。リュックサックをくまなく探しましたが一向に見当たらない。どうやら市内で落としてしまったみたいです。

とっさの判断で、普通列車で小松まで行きそこで特急券を購入することにします。自由席確保のためとはいえ早目に入場して正解でした。しかし、札幌の寝坊と併せて¥10000の損失……非常に痛いです………

 

342M 北陸本線 普通 福井行きに乗車。

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地元の中高生を中心に車内は混雑していました。せっかく買った駅弁もお預けです。

 

小松で下車。

急いで改札を出て、「みどりの券売機」で特急券を購入。

なんとか事なきを得ました。

小松は建設機械メーカー小松製作所発祥地なせいか、駅前に巨大なコマツの重機があるのが高架ホームか見えます。

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12:59小松発 サンダーバード24号 大阪行きに乗車。

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自由席車両に乗ると、やはり空席がほとんど見当たりません。

なんとか窓際の空席を見つけましたが、周囲は多くの小さな子供連れに囲まれ非常に賑やかな雰囲気でした。しかしこれはこれで意外と楽しいもので、一花添えられた、味のある旅情が楽しめます。

車内で金沢駅の駅弁「加賀彩々」をいただきます。

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列車は滋賀県に一切停車しませんが、左手に見える琵琶湖の光景が非常に美しいです。

 

15:09京都着。

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さて、京都も相変わらずの炎天下なのですが、駅構内やたら浴衣姿の人が非常に多い。駅の案内を見ているとなんと夕方から琵琶湖花火大会なようで、今年まだ一度も花火大会に行けていない私としては行きたさも募りますが、琵琶湖に行くには別途乗車券を買う必要が…。惜しい限りですが、琵琶湖の花火は諦め、夜は神戸の夜景に期待をかけることにします。

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どうせ京都はいつかきちんと観光するだろうと思い、京都を訪れることこれが2度目。

初回は京都御所や鴨川を散策しましたので、今回は駅近辺をブラ歩きしようかと思います。

まずは、東本願寺

 

駅から非常に近いこともあり観光客も非常に多いです。

 

ここから西本願寺へと七条通りを西に向かうのですが、西日が眩しいこと眩しいこと。サングラスを忘れたことが悔やまれます。

お堂が見えましたのでお賽銭を入れ参拝します。

境内を後にして気づいたのですが、西本願寺だと思って参拝したのが実は興正寺で宗派も異なるお寺でした。こんな失敗は旅のつきもの。どうせまた来たときに参拝すればいいのですから、気に留めず次へと向かいます。

 

次に訪れたものは梅小路公園

公園内に京都水族館京都鉄道博物館ができ多くの人で賑わっていました。

本当は水族館も博物館も行きたいのですが、やはり懐事情の問題で次回以降へとお預け。外から眺めるだけでその雰囲気を味わいます。

 

次は東寺

梅小路公園の真南にあるのですが、人通りの少ない高架下を通っていきますのでヤカンの通行はちょっと怖いものがあります。

東寺には10分ほどで着きましたが、参拝には拝観料が必要なので断念。外から五重塔を眺めて終わりとします。

 

朝からずっと動き回りだいぶ疲れましたので近鉄で京都駅へと戻ります。

ひとまず新快速で大阪へ。

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大阪で降りたのはいいものの、足も疲れましたので特にやることもなし。

時間もちょうど夕暮れ時が近づいてきたので、さっさと大阪は後にして今日のデザート神戸へ旅を進めます。

 

まずは三ノ宮で下車。

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フラワーロードを真っ直ぐ港へと進み、ポートターミナル駅まで散策します。

途中の東遊園地。阪神・淡路大震災の犠牲者を追悼する施設のため「ポケモンGo禁止」の看板がありましたが、明らかにプレイしていると思われる人が数名みられます。

 

そのまま海岸方面へ阪神高速の高架をくぐると神戸税関が見えます。

進行方向を左に変え、ポートアイランドへと向かう高架道路に沿ってポートターミナル駅へと道を登って行くと、道路越しに右手には神戸ポートタワーを中心に鮮やかな夜景が彩り始めています。

 

神戸大橋を渡り、ポートアイランドからであればもっといい光景が見られるのではないかと思い、咄嗟にポートライナーに乗ってポートアイランド最初の駅、中公園駅へ。

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ハーバーランド方面は少し距離があり、遠目になってしまいますが、振り返って神戸大橋方面を見ると道路照明と高架橋の曲線、スカイスクレイパーと六甲の山々の織りなす光景が実に美しいこと。

 

初乗りとはいえポートアイランドまで来たかいがありました。

 

 ポートライナーで三ノ宮へと戻り、再び神戸線に乗車。

次は神戸駅で下車します。ハーバーランドへ。

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神戸駅から10分もかからないで着くハーバーランドは、夜景を彩る人工照明が盛りだくさん。関東の人間ですので、どうしても類似した都市である横浜みなとみらいと無意識に比較をしてしまうのですが、際立ってそびえ立つポートタワーの特徴的な赤を中心とした神戸の夜景にすっかり虜になってしまいました。

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多くの若者やアベック、さらには披露宴後と思われる新郎新婦がいる中をのんびりと散策しました。午前は炎天下の中、金沢をサイクリングし、午後は京都を散策、夜は神戸をぶらついて、流石にもう足が棒になっています。

 

神戸駅からは3521M 山陽本線 新快速 姫路行きで今日の宿泊地姫路へと向かうのですが、琵琶湖花火大会の混雑による影響で10分ほど遅れているとのこと。アナウンスの「多くのお客様にご利用いただいているで~」というフレーズが関東ではあまり聞かないなと思いながらも、ホームをうろつき電車を待ちます。

神戸駅東海道本線の終点で山陽本線の起点。

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やっと来た列車は帰宅ラッシュ時の中央線のような混雑ぶり。

しかも新快速なので、神戸のあとは明石、西明石加古川、姫路と駅間距離も非常に長く一日歩き続けた身には傷口に塩です。

加古川で人もまばらになりやっとのこと補助席に座れました。

車両は225系だったのですが、ドア上部にではなく車両中央の通路上に液晶ディスプレイが付いているのは不思議なものです。

 

 21時過ぎに姫路に到着。

駅を出ると目の前には姫路城。

 

今回は訪問しませんが、遠目でも美しい実に立派な天守閣です。さすがは世界遺産

足もクタクタですので、とっととホテルにチェックインして今日はもうおやすみなさい。

 

【今日の旅路】

富山 7:25→(北陸新幹線 つるぎ705号)→7:34 新高岡 8:00→(北陸新幹線 つるぎ707号)→8:13 金沢 12:28→ (342M 北陸本線 普通 福井行き)12:59 小松 13:11→(サンダーバード24号 大阪行き) →15:09 京都 → 大阪→三ノ宮→神戸 20:27(琵琶湖花火の混雑のため10分ほど遅延)→(3521M 山陽本線 新快速 姫路行き)→21:04 姫路


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いよいよ西日本エリアを突き進んで行きます。

地域性なのか、西日本管内に入ってから、改札を抜けるときに「すごいねえ」「頑張ってね」と声を掛けられたり、出札補充券を見せただけですんなり通してくれる駅員さんが多くなりました。

果たしてさらに西もそうなのか?

旅はまだまだ続きます。