稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~2日目~
2日目 南稚内→釧路 (移動距離 742km)
1. 南稚内→旭川
天塩中川からようやく地元客が乗車して徐々に乗客も増えていきます。
幌延からは天塩川と並行しますが、昨日の上川地方での大雨のせいか水量が多く濁っています。(佐久~筬島)
音威子府で6分間停車。
名物音威子府蕎麦は食せず。
音威子府を過ぎると、蕎麦畑の白い花を皮切りに畑も見え始めました。
美深で子どもたちが6人ほど乗車するなど、この辺りから利用者も増えるようです。
名寄では17分間の停車。
この駅からは立ち乗り客も出始めました。
名寄からは田んぼも見え始め、塩狩峠を超えるとすっかり稲作地帯になりました。
2. 旭川駅
列車は定刻通り旭川駅に到着。
しかしここで思わぬハプニングに見舞われます。
昨年に引き続き今年も土砂の流出が、それもよりにもよって自分の旅路で起こってしまうとは…
天塩川の水量と濁りで察知はついていましたが、やはりただの雨ではなかった模様です。
旭川~北見をバスで突っ切ることも考えましたが、それでは当日中にホテルを予約した釧路には着けません。
新旭川~旭川の経路外乗車分¥210を払って下車し、みどりの窓口の方と相談した結果、振替輸送で、
のルートで釧路まで向かうこと。
ただし、特急券は別途料金を支払いました。
当初の予定より早く釧路には着けますが、やはり石北・釧網の両線に乗れないのが悔しい限りです。
3. 旭川→札幌→釧路
スーパーカムイ20号で札幌へ。
時刻表を不覚にもホテルに忘れたため、愛用のコンパス時刻表を購入しようとしますが、旭川にはキオスクにも駅前のイオンにも売っていなかったので気休めに道内時刻表を購入しました。初めて手に取りましたが、紙質と文字の読みやすさは感動ものです。
幸運にも、業務連絡書付き出札補充券(今回使用している切符)を挟むのにちょうどいい大きさなので、下車印のインクを滲ませないようにするにはぴったりです。
旭川から札幌までの区間は雪の残る3月上旬にも乗車したので、雪景色とのコントラストを意識しつつ車窓を眺めます(BGMはチャイコフスキーの『フィレンツェの想い出(弦楽合奏版)』)。
旭川駅の駅弁(¥950)を食す。
1時間25分で札幌駅に到着。
40分ほど釧路行きの特急を待つのですが、振替とはいえ白石~札幌が経路外乗車となるためその分の運賃を支払わねば改札外に出れません。暇つぶしに改札内のキオスクを眺めたら、旭川で探し求めていたコンパス時刻表があってちょっとがっかり。道内時刻表は別の用途を見つけたので結果オーライではあるのですが。
スーパーおおぞら7号 釧路行きに乗車。
石北本線運転見合わせの影響か、札幌出発時点で指定席はほぼ満席、自由席も空席がほんの僅かになりました。南千歳からは自由席の立ち乗り客も出てしまいます。
さらに不幸なことに、この列車は南千歳を出た後、トマムまで1時間近く停車しません。
南千歳から乗ってきてた家族連れはどうなるのかと思いましたが、子どもたちは大人の膝に乗るなどして座れたみたいで一安心。
私も朝早い疲れからか新得まですっかり寝入ってしまいました。
スーパーおおぞらは車内販売があるので、珍しがって期間限定のアイスを購入。
これが旅情とあいまって美味しいものです。
十勝平野は雨でしたが、釧路総合振興局(旧:釧路支庁)管内に入ると雨は止む一方で靄が出始めました。それでも減速しないのですから釧路では日常茶飯事なのでしょう。
また、湿地帯も車窓に見え始めます。
貨物ヤードや工場の煙突が見え始めると釧路駅はもうすぐそこ。
札幌から4時間23分。朝、南稚内を出ること13時間21分。
ようやく2日目の目的地、釧路に到着です。
夕食は市内のラーメン店「釧路ラーメン河むら」で醤油ラーメン(¥700)を頂きました。
釧路の街の賑わいは、3月に訪れた帯広に少し劣るものが感じられましたが、中心街近くの公園では平日にも関わらずビアガーデンが開かれていて客足もまずまずでした。
こういった取り組みができる余力のある地方都市には元気を与えられます。
【今日の旅路】
南稚内 5:18→(宗谷本線 4324D 途中名寄より3322D 快速なよろ4号)→10:28 旭川12:00→(スーパーカムイ20号)→13:25 札幌 14:16→(スーパーおおぞら7号)→18:39 釧路
明日は、一旦片道乗車券の経路を外れ、青春18きっぷで根室・納沙布岬に向かいます。
その後経路に戻り、根室本線をひたすら辿って札幌に向かい、そこに宿泊する予定です。