稚内→枕崎日本縦断鉄道旅~3日目~
3日目 釧路→札幌 (移動距離 約720km)
1. 釧路→根室
今日も始発での出発です。
5時25分に釧路駅に到着したのですが、まだ入り口が空いておらず他の10数人ほどの乗客と待つことに。5時30分になると駅員さんが鍵を開けに来て、駅舎内に入れました。
片道乗車券の経路を外れて、昨日用意した青春18きっぷで根室に向かいます。
5:35発 根室本線(花咲線)3625D 快速はなさき 根室行きに乗車。
釧路から先の根室本線(愛称:花咲線、余談ですが花咲駅は今年3月のダイヤ改正で廃止となりました)は文字通りの大自然の中を進みます。手付かずの森、湿地、草原の中をひたすら進み、ポツンポツンと集落が点在してそこに駅がある、そんな路線です。
途中の茶内駅。ルパン三世の原作者モンキー・パンチ氏の出身地だそうです。
他にも花咲線にはルパン三世のキャラクターが駅名票に寄り添っている駅があります。
釧路を出ること2時間半、列車は根室市街に入り、日本最東端の駅、東根室駅にも停車します。
根室高校の生徒とみられる若者が4人ほど下車していきました。
いよいよ最東端の終着駅、根室駅に到着です。
(ツアーの内容は後ほど加筆します)
2. 根室→釧路→新得
ツアーは以上で終了し再び根室駅へ。
ここからは根室本線を全線踏破して今日の目的地札幌へと向かいます。
11:08発 根室本線(花咲線)3628D 快速はなさき 釧路行きに乗車。
根室の最果て感は言わずもがなですが、佐世保は最果てかと言われると首を傾げます。
正午近くなり青空も見え始めました。
太陽が落葉広葉樹の薄い葉を照らし、美しい緑に輝かせます。(茶内~糸魚沢)
茶内駅では列車交換。
外国人観光客の姿も見受けられます。
厚岸からは東京の大学のサイクリング部も乗車し列車は満員に。
夏真っ盛りの北海道は、多くの旅人を惹きつけます。
昨日と違い、快晴とはいかないまでも青空や太陽を垣間見れる天気で、海や湿原も十分に眺められました。
車内ではザンギ弁当(¥680)を頂きます。
15:49新得着。
新得では、音威子府の黒蕎麦と並び称される新得そばを駅舎内でいただけます。
太くてやわらく、心地よい食べごたえの非常に美味しい蕎麦です(山菜そば¥410)。
3. 新得→滝川→岩見沢→札幌
16:08発 根室本線 2434D 普通 滝川行きに乗車。
このキハ40、乗った当初から全ての窓が開いていて、乗客も閉める気配がなく、トンネルで大丈夫かと思いましたが、意外と風や景色を楽しんでいる乗客も多く意外な印象でした。とはいえトンネルを過ぎるにつれ、窓を閉める乗客も増えていきましたが。
西新得信号場で特急と待ち合わせ。
根室本線は狩勝峠を越えると、映画『鉄道員』の「幌舞駅」のロケ地となった幾寅や『北の国から』の舞台富良野を通り、芦別、赤平といったかつて炭鉱で栄えた街を空知川に沿って結んでいきます。
日もすっかり傾き、滝川には18:54着。
19:02滝川発 特急スーパーカムイ40号に乗車。
特急料金節約のために岩見沢で降り、19:40岩見沢発 区間快速いしかりライナーでのんびりと札幌に向かいます。
岩見沢では偶然にも花火と遭遇しました。
周囲は完全に暗闇に包まれる中、光り輝く大都会札幌には20:19着。
今日は札幌も豊平川の花火大会だったらしく街中いたるところに浴衣姿の人々を見かけます。特に若いカップル。
そんなわけで大通公園は若者でいっぱい。
よそ者にはツラいものがあったので、ちょこっと街中を散策した後、飲食店で軽く一杯。
夏の札幌は初めてでしたが、東京のように人があまりに多すぎず、それでいて都会的な札幌の街には、縁もゆかりもない土地とはいえ居心地の良さを感じます。
【今日の旅路】
釧路 5:35→(根室本線 3625D 快速はなさき )→18:03 根室→(根室交通)→納沙布岬→(根室交通)→根室 11:08→(根室本線 3628D快速はなさき)→13:18 釧路13:39→(特急スーパーおおぞら8号)→15:49 新得 16:08→(根室本線 2434D 普通)→18:54 滝川 19:02→(特急スーパーカムイ40号)→ 19:29 岩見沢 19:40→(函館本線 区間快速いしかりライナー)→20:19 札幌
明日は乗り換えの都合で遅い出発となります。
夜の札幌をちょこっと楽しんで旅のつづきに備えたいと思います。